「おまえら、全員クビな!」

のミーティングの翌週。

その日の配達が終わって帰宅前の点呼をしていたら、専務がやって来て、

「株六くん、点呼終わったらちょっと事務所来て」

なんだなんだ?
俺、どっかにトラックぶつけたっけ?
まさか、気づいていないうちにジジイ轢いてたとか?

いや〜な予感がしながら事務所へ行ってみたら、

「ミーティングでは一応、全員解雇という形で社長から話があったけど、そうは言ってもお客さんの都合もあるし、本当に全員解雇できるかって言うと実は難しい面もある。そんなわけで何人かにはしばらく残ってもらおうと思ってるんだけど、株六くんは残る気ある?」

おおっとー??
ぬるま湯の方から俺にしがみついてくるまさかの展開か~??

「えーと、1コ確認したいんですけど、これでやっぱり辞めますってなっても、離職理由は会社都合の解雇になるんすよね?」

「進退のきっかけ作ったのがそもそも会社側の判断だから、そこは会社都合にします」

よしゃ、会社都合になるなら完全に辞める一択っしょ!
これからもおまえらに搾取され続けるなんて、まっぴらご免だぜっ!

と思ったものの、
「今後の生活にも大きく影響することなので、家族とちょっと相談させてください」
とこの日は即答を避けました。

で、他のドライバーと色々情報交換をしてみたところ、

・運輸部門廃止は実は建前で、アンチ専務派のドライバーを一掃するための策略
・社長は運送業への興味を失くしていて、いずれ専務が社長になるだろう
・専務は家にランボルギーニを所有していて、専務のスマホには首都高を220キロですっ飛ばす動画が保存されている
・社長と専務はデキている

どれがホントでどれがウソなんだか。
あるいは全部ホントかもしれないし、全部ウソかもしれないw

中でも衝撃的だったのは、

・大型の乗務手当が1日300円

ってやつ。
300円てw

何十万円も出して大型免許とって、4トンの3〜4倍くらいの荷物を積んだり降ろしたりして、で、4トンとの日給の差が1日300円。

アカンアカン、これはアカンでえ!
ナイナイナイナイ、これは絶対にナイ!

これだけ搾取してりゃ、そらランボルギーニ乗るわ(爆)

68歳のおじいちゃんドライバー以外は全員辞めるのかと思ってたけど、意外や意外、数名のドライバーが残ることに。

会社都合で辞められることがどれだけの大チャンスなのかを彼らに熱く語ろうかと思ったけど、ぬるま湯から出たくない人もいるんだろうし、好んでそこに入ってる人も当然いるよね、と思ってやめた。

適温は、人それぞれ。

ちなみに、会社都合で辞められることの代表的なメリットを挙げれば、

・失業手当の給付がスムーズ(自己都合退職は給付まで2〜3か月待たされる)
・給付期間が長い(自己都合は10年未満までは一律90日、最長でも150日だけど、会社都合は1年以上働いていれば90日〜180日、最長だと330日)
・無職の間、国保に入る場合はその年度の保険料が30/100と激安になる

など。

…て、40代後半以降で、実力以上にもらっている方(というか、転職しても年収減がほぼ確実な方)は解雇の方が色々とキツそうですね。しがみつかねばならない理由(例えば、住宅ローンが盛大に残っているとか)があるなら、そりゃしがみつかなきゃしょうがない。基本、失業手当は生活費の足しになるだけで、借金を返済するような力はありませんので。。

ぬるま湯から出た奴から死んでいく世界も、当然あるだろうし。

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