今日も暑い。若干薄曇なのがせめてもの救いか。

今日の連れは、某高専の男子学生。歳を聞いたらまだ17歳だとか。思わず、
「わっけーーーーー。ええなーーー、17かよーー。するってーと、女子高生と同級生ってことだろ? ええなーーーー。いや、おっちゃんは年下は興味ないけどね、でも女子高生って響き自体はいいじゃない。17いうたら人生上り坂やで。ええなーー、じゅうななっておい、わっけーーーなあーーー」
とか、ちょっとはしゃいでしまいました。
高専君は今回2回目という話。キャンセル待ちをしていたら、たまたま空いてたらしい。
フフフ、4回目の俺についてこれるかな?(爆)

今回の指導員は、体格はちっちゃいけど顔は公家系の人。
教習開始時に、各々へ前回はどんなことをやったのか指導員がインタビューするんだけど、高専君は外周を回ったあと指導員の後ろに乗せてもらったらしい。
なんかやっぱ、1回目って指導員によってマチマチみたいだなぁ。俺は子犬と外周回っただけだったけど、前回の配達員氏達はS字とかもやってたっていうし。

「じゃ、高専君は今回2回目だから、私、高専君、株六さんの順番で」
で教習スタート。今までずっと122番の二輪に乗っていたんだけど、今回初めて121番の二輪に。121、なんか乗りづらい。アクセルをちょっと捻っても全然フケず。なので多めに開けると今度は一気にフケ上がる。なんだこりゃああ!

とりあえず、外周回って車用のクランクとS字を通って例のテクニカルエリアへ。で、やっぱり8の字を開始。俺って8の字下手なのか、徐々に指導員&高専君から置いていかれてるし。で、左旋回の時に、どうも左膝がタンクから離れてしまう模様。指導員、めざとく見つけて、
「株六さーん、ニーグリップニーグリップぅぅーーー」
バターになる一歩手前(笑)で8の字終了、今度はスラロームへ。
が、高専君、いきなりパイロン倒しまくり(爆)。

「よけて走らないとだめだぞうー」

とか言われてましたw
て、そういう俺も出口付近で一回ギア抜けして、「フゥィィーーーン」と大きくエンジンを鳴らしながらヨロめいて、出口のパイロンを一倒し。

はっはっは、こんなところのパイロン、普通倒さねえだろ(爆)。

以下、図示。

             ■ ←パイロン

■     ■  ←スタートの目印

   ■■■

 ■■■

   ■■■

 ■■■

   ■■■

■     ■  ←ゴールの目印
      ↑俺が倒した「こんなところのパイロン」


その後は、またまた断続クラッチの超ノロノロ走行。うーん、やっぱ俺、左膝のニーグリップが甘いなー。特に低速になってくると簡単に離れてるし。むむむ、これは直さなくてはならぬ。

最後はクランクとS字をやって終了ーー。

総評は、
「二人に言えることだけど、ニーグリップが甘い。二輪は一体感が大事ですからね、ニーグリップっていうか、くるぶし・ふくらはぎ・膝、と面でグリップするようなイメージで。
高専君はまだ2回目ってこともあるだろうけど、バランスの取り方を工夫してください。あと、ブレーキレバーとクラッチを2本指で握ってますけど、必ず指4本で引くように。株六さんは、近くを見すぎ。特にスラローム。先へ先へ見ていってください」


続いて1段階5回目。

連れは同じ高専氏。時限と時限の間に10分ほど休憩があって、その間しばらく雑談。なんでも、高専氏は家におやっさんが乗っていた250ccがあって、それに乗りたいというのが免許を取りにきた重大な動機だそうです。
「でも、10代は二輪の任意保険死ぬほど高いぞ?」
と言ってみたら、
「ええ、なので自賠責だけで。そんなおっかない運転しませんから、ははは」
と笑う高専氏でした。まぁ、10代の二輪任意って年に10万近くかかったりするから、親がよっぽど裕福じゃないと無理だよね。

高専氏に「いくつなんですか?」と年齢を聞かれたので、正直に答えてみたら、

「元気ですねー、よく二輪免許とりにこようなんて気力がありましたね。今さらあの時の青春をみたいな?周りから無謀な挑戦はやめろみたいなことって言われないんですか?」

…なんか、ひっかかる言い方だな、おい(爆)。


5回目は、一段階終盤に取り組んでいる、見たことのない2人がさっきの公家系教官に、俺と高専氏は、声がデカくてでも農作業とかが似合いそうな、素朴な笑顔がまぶしい20代?の指導員。勝手にソボクと名づけます。
初めての2チーム体制。って、やることは全然違うので、チームうんぬんは関係ないといえばなし。

またまた俺は121番の二輪。こいつなんかヤなんだよなー。アクセル開けた反応が素直じゃないんだもの。ギア抜けもしやがったしなぁ。ちなみに、乗る車は指導員から渡されるキーで決まるので、選択の自由はありません。

「じゃ、ならしいっくぞぅーー。わたし、株六さん、高専君の順で来てね。元気に乗って行こうっ!」

とソボク。君が一番元気だよ(爆)。
指導員の後ろに付くのは初めて。外周出たら、ソボク、飛ばす飛ばす。「おまえはアホかァーー!!」とメットの中で思わずつぶやくくらいのすげー飛ばしよう。
誰がついていけるんやーーー。だってもー、左コーナーのバンクの角度が膝擦り寸前なレベル。

しばらくコースの色んなところを走って、テクニカルエリアに集合。

かるーくスラロームを2回くらいやってから、短制動(急ブレーキ)の練習。最初後ろブレーキだけー、前ブレーキだけーというのをやって、次に40kmでツッコんでブレーキ、というのをやりました。前ブレーキを強めにかけないとなかなか止まらないんだけど、強すぎるとロックしてつんのめってスッ転びそうでやっぱ怖いね。

その後は、めっちゃ半径の短い8の字をやりました。やっぱ左旋回の時に左膝がタンクから離れる時があって、これはイカンなーー。

最後は、坂道発進を2回ほどやってタイムアップ。

総評は、
「まー、二人とも、ニーグリップをもっとしっかり。膝でタンク凹ますぞコノヤローみたいな勢いでやるくらいでちょうどいい。株六さんは、左旋回ちょっと苦手? 左回りの時に特にニーグリップが甘くなるようなので気をつけてください。あと、もうちょっと遠くを見て乗った方がいいね。高専君は、スラロームはバランスがまだバラバラだね。でも、まだ3回目だからしょうがないか。3回目にしちゃ乗れてるから、そんなに焦らなくてもいいでしょう。じゃ、次から株六さんはBで予約とってください」

B?

今まではAで予約をとっていたんだけど。
高専君も同じ疑問を抱いたみたいで、

高専君「すいません、ボクはBじゃないんですか?」
ソボク「んー、高専君はあと2回乗ってからだね」
高専君「それはボクが下手すぎるってことですか?」
ソボク「はっはっは、いやいやそういうことじゃないよ」
高専君「だったら、ボクも次回からBなんじゃ?」
ソボク「いやいや、君はまだ3回目でしょ? 株六さんは5回目。うまいとか下手とかじゃなくて、純粋にそういう問題」
高専君「うーん、じゃあ、Bっていったいなんなんですか?」
ソボク「まぁ、分かりやすく言えば、今日みたいに一緒に走る時に、二人の実力差がありすぎるとやりづらいでしょ?だから、基本的なことはもう大丈夫っていうのがBかな」
高専君「じゃあ、ボクは基本的なことが出来てないってことなんですね。悲しいです

(笑)

悲しいです、って直球な正直さがすがすがしい。
て、スラロームであんだけパイロン倒しておいて、基本的なことは出来てると思っていたんかいw

ソボクも「言い方間違えたなー。5回以上乗りましたという証拠みたいなもん、と言っておけばよかったなー」みたいな苦笑してました。

で、お開きになって、予約マッシーンで次の予約を入れていたら、高専君が近づいてきて、

「いいっすねー、B。ボクも早くBで予約取りたいですよ。ボクよりはうまく乗れてるってことですもん。はっきり言って悔しいですよ、ボクは。ちょっとした打ちひしがれた思いっていうのを感じているところです」

ぎゃはは、君は重度の負けず嫌いか(爆)。
ちょっとした打ちひしがれた思い、っていう表現は俺的には好きだけどw

「いやいや、あと2回乗れば高専君もBだからさ。そんなうまいうまくないとかって話じゃねーよ、たぶん。5回乗ったか乗らないかってだけでしょ」

と言ってみたら、高専君、

「そんな慰めはやめてください。不愉快になるだけです」

ぎゃっはっは、ダメだこりゃー(爆)。

「ま、そういうわけで、また一緒になったらよろしくなー」

「必ずボクもBになってみせますから! 絶対に負けませんよ!!」

ははっ、どうしてそう対決姿勢を打ち出すかなあ。
まぁ、若いうちは勝ち負けにこだわっていた方が結果は出せるのかもしれないねw


教習所なら楽々免許が取れると思っていたけど、実際は全然そんなことないすね。ギア原付に乗っててもこのザマなので、スクーターからチャレンジするとなると、2、3回の補習は覚悟しておいた方がいいかも。左手リアブレーキの世界から、左手はクラッチ、リアブレーキは右足、って世界への移行は、簡単には頭の切り替えができないと思う。俺は未だに横から車が飛び出してきて急ブレーキ、なんて時は、一生懸命クラッチ握りしめてますもん。。