試験場着は12時50分くらい。
試験棟に入ったらメットを持っているのは俺だけ。あれれ、まさか俺だけかいな、と外の喫煙所に行ったら、ラッパーぽい風貌のにいちゃんがメットを持って一服してました。
受付に行ってみると、前回オンボロを連呼していた俳優似のおっちゃんがいました。
「普通二輪の予約をしていた株六です」
と名乗ったら、
俳優「おー、あんただったのか。でもねえ、おたく、二輪乗るの初めてなんでしょ?」
株六「初めてですけど、一応、原付はギアのに乗ってます」
俳優「ははっ。原付なんて二輪じゃないよ、あれは自転車。ははっ」

ええ? どこで笑ってんの?w

俳優「あまりにも無謀な挑戦だと思うね、俺は。どうだ、考え直してみないか?」
株六「んーー、やっぱ小型から入るべきだってことですか?」
俳優「違う違う、教習所に行けってことだよ」

…教習所からこの男に不正な金が流れている可能性があるな、とその時株六は思ったというw

俳優「まー、じゃ、この書類に記入してきて」

と紙を渡してくれたので、それを書いて持っていったら、今度は受験料分の印紙を1番窓口で買ってくるように、とのことで、買って持っていたら、
俳優「それじゃ、コース図ある部屋で待っていてください」

で、コース図ルームで待っていました。外を見たら、試験官のおっちゃん(例の米長クニオ似)が試験車両を暖機中で乗り回してました。どうやら中型の試験車両は赤と黒のカラーのCB400。
遠目から見てもデカイ。重そう。一気にビビる俺(爆)。YBと比べたら子供と大人でっせ。
さすが、試験官、巧すぎ。クランクのところなんて途中で停まったまま脚をつけずにキョロキョロしたり、スラロームなんて風のように(笑)通過してるし。中型の暖機が終わったら、今度は大型のVFR750の暖機を始めました。コースを見ると、一本橋と短制動のところに水溜りがあって、微妙に凍ってるっぽい(当時の季節は冬)。VFRに乗った試験官が軽快に短制動コースに突入したと思ったら、

「ツルッ、ガッシャーーン!!

わはは、試験官すっ転んだ(爆)。幸い怪我はない模様。
VFRもガードがナイスな働きをしたらしく、どこも壊れてない。
試験官「何かですべったのは確かだ!」を連呼。

何かって、氷でしょ、そりゃ。( ̄▽ ̄)

で、今日の受験者は大型3人、普通俺だけの計4人。驚いたのは、前回見学した時に受かったと思っていた4人目のおっちゃんがまだいたこと。
ええ? あれだけ上手く乗ってたのにまだ合格じゃないの? とちょっと信じられませんでした。

で、試験が始まって大型から開始。一番目の細目の兄ちゃんはメリハリが効いたいい走りで無事完走。二番目は前回で受かったと思っていた例のおっちゃん。今日も危なげない走りで無事完走。三番目は、ラップが上手そうな兄ちゃんでしたが、一本橋で落下。

そして、ついに俺の番に。
司令塔?みたいな塔に試験官がいて、合図したら始め。
「じゃ、株六さん、行ってください」

いよっしゃー、やったるでえええ。

基本通りにまずは首振ってバイクの前後確認。で、フロントブレーキ握って、後ろ確認して乗車。あ、やべえ、サイドスタンド外すの忘れた。いったん降りる俺(爆)。

いかんなぁぁぁ、既にかなり舞い上がっとるでええ。

フロントブレーキ握ったままサイドスタンドを払ってみると、車重がズシリ。重い、重すぎ。やべえこのまま倒れるんちゃうか俺、GYAAA!!! バイク支えてるだけなのに、あまりの重さにフロントブレーキ握ってる右腕がぶるぶる震えまくり(爆)ぎゃはは
ヨロヨロになりながら、後ろ確認して何とかまたがりました。
またがってみると、これまたデカすぎ。本音を言うと、
こんなの乗りたくないもうお家に帰りたい。。(爆)
またがって、一応形だけサイドミラーをいじってメインキーON。
既に相当舞い上がっていたので、ニュートラルランプがどれか分からないけど、とりあえず緑が点いてるから大丈夫だろ。クラッチ握ってセルを回したらエンジン始動。すでにどんな排気音だったか記憶なし。
右後ろ見て右足ついて、ギアをローにして、左足ついて、ウィンカー出して、右後ろ見ていざはっしーん。お、動いた動いた。
とりあえず、外周に出るのに左折なので左ウィンカー出して、ローのままで(笑)一時停止ラインまで。右見て左見てもっかい右見ていざ外周イン。ようし、早速セコじゃー、と思わずペダルを踏む俺。
踏み応えなし。?はてな?

そうなんです、YBの場合は、踏むとシフトアップで、掻き上げるとシフトダウンなんだけど、ふつーの二輪は、ニュートラルから踏むとロー、ローから上は掻き上げる度にシフトアップ。シフトダウンする時は踏む。分かりにくい?

YBの場合
 N(ニュートラル)→(踏む)→ロー→(踏む)→セコ→(踏む)→サード
 サード→(上げ)→セコ→(上げ)→ロー→(上げ)→N

普通の二輪
 N→(踏む)→ロー→(上げ)→セコ→(上げ)→サード
 サード→(踏む)→セコ→(踏む)→ロー→(ちょい上げ)→N

これはある意味、コペルニクス的転換ですよ(笑)。
「ははっ、そいやYBじゃねえんだ」
と気づいた時には既に第一コーナー。コーナー曲がってから思い出したようにセコ、サードへ。しかし、シフトアップ・シフトダウンなんて、本当はいちいち上げるか踏むかなんて意識してないでやってるわけで。
「えーっと、シフトアップだから掻き上げるんですよね?」
なんて考えながらやっててそもそも上手く乗れるわけがない。
ズッコンバッコンギクシャクしながらなんとか外周を回って一本橋の前に到着。

「フフフ、走りはギクシャクでも、一本橋ならまかせとけ」
とばかりに、右後ろ確認して発進しようとしたらエンスト(爆)。
ギャー、俺はアホかぁーー。まったく平地でエンストって。ちょっとちょっと、普通二輪受ける人にしては下手すぎるんじゃないでしょうか。いったん、Nにしようと右足着いたはいいけど、後ろ確認せんかった。ギャー、俺はアホかぁーー。キュルル、とエンジンかけて、ローに入れて、
「ほんとなんです、一本橋だけならなんとかなるんです」
右後ろ確認して、「さっきのは素振りなんです」とか意味不明なことを思いながら発進しようとしたら、またまたエンスト(爆)。
GYAAAAH、俺はクソかあああ。
おいおいおいおい。同じ場所で2回エンストって。さむい、さむすぎる。思わず懐に隠し持っていた白旗を取り出す時が来たかと思ったけど、諦めずに再始動。でも、本当はもうオウチに帰りたかった。もう橋なんかどうでもよくて、エンストしないで発進してくれれば、それで小生は満足でした。
で、一本橋にのるも中腹で簡単に落下。しゅーーりょーーー。

ダサッ。

そのまま発着点に戻ったものの、ギアをニュートラルにできねえし。ダサっ。

試験官が司令塔から降りてきて、第一声、
「いやー、おもろかった!」

た、楽しんでいただけたでしょうか?

「エンジン、別に調子悪くないよな? 何度もエンストしていたようだけど」
「いや、マシンのせいじゃなくて俺のせいです」
「分かってる。いや、分かりきっているから。はっはっ」

とほほほーーーーー。


で、試験終了後、しばらくロビーで待っていて、その後結果発表。
細目のにーちゃんのみ合格。なんと、またもや二番目に走ったおっちゃんは不合格。うそーん。あれだけ乗れててダメなの?
ダメだった理由を聞いていたら、
試験官「今日はどうしたんだい? 身体にキレがなかった。おかしいなーと思いながら採点していたんだけど」

…身体にキレがないって、なんかすごい理由なんですケド(爆)。
おっちゃんが食い下がって問い詰めていたら、左折を強引に曲がったところがある、姿勢が起き上がりすぎていた、とかいう理由らしいです。ラッパーの兄ちゃんは、本当は乗れているんだけど、いつも一本橋がダメみたいで、
「イッポンだけ。あれさえうまくいけば、あとは問題ない」
と言われておりました。俺は、
「株六さんねー、やっぱ教習所行った方がいいよ、ほんとに。試験場は練習するところじゃないから。合格してた人の走り見てたでしょ?最低あれくらいは乗ってくれないと。今日なんてぶら下がってただけでしょ?」

とほほほーーーーー。

で、次回の予約をとりますって話だったけど、私は会社が休みじゃないのでこの時は予約せず。

で、帰り際、
株六「次は小型で受けようと思うんですけど、また写真とか持ってきた方がいいですか?」
試験官「ええ? さっきの私の話聞いてた? 教習所の方がいいよ、絶対。我流でやるより、ちゃんと指導を受けて乗った方がいいよ、ほんとに」
株六「いや、もしも、の話なんですけど」
試験官「そうね、まぁ、頭冷やしてじっくり考えてみて。でも、絶対に教習所がオススメ。ホントだよ?」

教習所から不正な金が…。(笑)

株六「ええ、ちょっと考えてみます」
試験官「うん、絶対教習所がいいよ。能力以上の夢を見るのは、あまり賢い生き方とは思えない、飽くまで私はだけどね。でも、受ける時は電話で予約してね」
株六「はい、じゃぁ、受けようと思ったらまた電話しますね」
試験官「うん、いつでも電話、待ってる!」

「いつでも電話、待ってる!」って、出会い系じゃないんだから…。



【総評】
中型、重すぎ。デカすぎ。YBの練習なんて無意味なことを痛感。
しかし、安易に教習所に行くのもどうかと。イノキも言ってるじゃぁないですか。「挑戦を諦めた時、人は老いていくのだと思います」と。1回の不合格でめげるのはちょっとさむいので、せめてもう1回くらいはエンストしに参る所存。あ、でも、小型にひよるかも。
しかしまー、下手すぎましたよ、小生。