3日目(6月3日)

6時45分にモーニングコール。部屋で少しうだうだしてから、7時20分頃に朝食へ。この日は白粥ではなく、豆入りな黄色っぽいお粥にチャレンジ。白粥よりはマシでしたが、うーん、でもやっぱり今一。。不味いとは言わないけど、美味しくないんだよなぁ。でも、カレー風味なポテトフライはなかなか良かった。

8時前に部屋に戻ろうと廊下を歩いていたら、向こう側からオジサン2名が。
「おや、ずいぶん遅い朝食なんだねえ」
と、チクリとやって来やがるし。ちゅーか、オッサン、集合の30分前にナニもう部屋出とんねん!! と思ったものの、そこは大人なんでえ、「あれ。遅かったですかね。あはは」とかテキトーにいなしておきました。

8時20分くらいに集合場所へ行ったら、N夫妻がまだ来てなくて、私たちは珍しくブービーでした。

3日目の最初は、世界遺産な明の十三陵の一つ、定陵観光。神宗万暦帝と二人の皇后のお墓だそうです。9時半頃に到着。

墓碑みたいな石に、本来は功績を刻むらしいんですが、万暦帝は何も功績がなかったとかで、石には何も刻まれておらず。。きっつーw すげえ当てつけ。

■何も書かれていない石
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石の前でガイドさんの説明を聞いていたら、どこからともなく物乞いの汚いジジイが現れて、チョイ悪4人組の一人に「うー。うー」とか唸りながら物乞いしてました。
で、地下宮殿へ移動している時に、その時の様を見ていた4人組の一人が、
「さっきのアレ、お友達?」
「なわけねーだろ!」
「いやー、だって歳かっこうが似たり寄ったりだったからさー」
「お、おまえなーー!」
「ホントは生き別れた実のお兄さんとかじゃないの?」
「ばかやろ!」
とか、すかさずイジってて面白かった(笑)

地下宮殿は地下27mのところにあって、中はひんやりしており、Tシャツ一枚では肌寒いほど。お棺のあった場所には、観光客からの投げ銭がいっぱい。

■投げ銭
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定陵後はランチへ。時間は11時半前。

■ランチ会場
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万里の長城までの間には、大勢で食事をできるところがここしかないんだそうな。最大3000人が食事できるとか! 何を食べたかは当然のように忘れましたw
ここはワンドリンクサービスだったので、グラスビールを注文。私たちが到着した時に料理が準備できてなくて少し待たされたことに任さんがクレームをつけて、各テーブルに瓶ビールをサービスで付けさせていました。任さん、さすが中国人やわあ!w

ランチ会場は2階が食堂、1階は土産物屋になっていて、ランチ後に30分くらい自由時間あり。
10元のしょーもないキーホールダー的なものから28万元(500万円弱!)のデカイ壺までその品揃えは多種多様。でも、普通にイラネーw

ランチ後は、言わずと知れた世界遺産な万里の長城の一番メジャーな八達嶺へ。
到着は13時頃。で、14時15分まで自由時間。
歩くルートが2つあって、向かって右側(北側)は傾斜が比較的緩やかな通称「女坂」コース。向かって左側(南側)は傾斜がきつい通称「男坂」コース。
「行くなら、やっぱ男坂やろ!」
と迷わず左ルートを選択。ジジババ達は皆女坂を選択したかと思いきや、ふと前を見ると例の85歳のおじいさん夫妻が!! Mが思わず、
「こっちは険しいルートですけど、ホントに大丈夫ですか?」
と声かけ。話を聞いてみると、男坂の触りのところだけ見に来たんだそうな。あーびっくりした。でも、おじいちゃんの昨日の力強い歩様を思い出すと、本気でチャレンジする気なのかと思ったw

男坂、そそり立っているところは↓こんな感じ。

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ぐぁーって感じ、ぐぁーって。
これと同じくらいの傾斜って日本で例えるとどこだろう?
昔のばあちゃんちの階段とか?(爆)

ヒイヒイ言いながら登っていき、目先のてっぺんな楼には13時45分頃に到着。
標高が高いせいか、ヒンヤリした風が割と強めに吹いていて涼しい〜♪

■目先のてっぺんな楼
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■果てしなく遠くまで続く長城
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オペラグラスでずーっと先の観光地化されていない長城(野長城、と言うらしい)を見ると、石畳は荒れ放題(というか石畳すらない?)で、さらに先の長城は草ボーボーになっていてとても歩ける雰囲気じゃなさそう。野長城との境目まで行ければきっと楽しいんだろうなぁと思ったけど、そこまで到達するには十分な時間と体力がないと無理そう。
長城の脇には、長城に沿って石の階段が設置されているので、帰りはそれを使って降りると楽ちん。でも、降りてる途中でMに、
「やっぱり下りの長城も体験しないと!」
と諭されて、長城へ復帰(ところどころに、長城と脇階段を行き来できる階段があります)

■脇階段と行き来するための階段
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ただこの階段、ものすげえ急な上に段差も高く、しかも手すりがないので、特に降りる時には十分注意しないとかなり危険。もし、足を滑らせたら怪我必至。

集合時間の14時15分の3分前に集合場所へ到着。やっぱり俺たちが最後w で、やっぱりジジババ達の冷めた視線。。

なんだなんだ「また、お ま え ら か」的なその視線わぁ! コチトラ男坂行ってたんだよテヤンデイ!

万里の長城に限らず、世界遺産な観光地には20元とか30元とかのメダル自動販売機があってちょっとほしいなと思いつつも、結局1つも買わずw

長城の後は、ショッピング第三弾、掛け軸屋へ。

■掛け軸屋への入口
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店には書の大家っぽいおじいさんが待機していて、その場で書の実演をしてくれます。実演で何て書いてたか忘れたw 2万円出せば、希望通りの書をしたためて、掛け軸にしてくれるサービスがありましたが、誰も利用せず。
店内は基本撮影禁止ですが、実演してる様子だけは撮影可でした。

店内には、いわゆる真筆な書や水墨画などが色々売られているんだけど、高いものだとウン十万円、安いもので1万円くらいだったかなぁ?
20万円くらいする画のスズメが下手過ぎて「こ、これでっすか?」感ありw

4万円くらいする書に「一生感動」というのがあり。

「これ、『一生後悔』だったら絶対買ってたんだけどなあ!」

とMとゲラゲラ笑ったりして。
ツアーで衝動買いしたことを一生悔やむための書、「一生後悔」。
サイコーやないすか!(爆)ブハハ

結局、誰も買わず。

掛け軸屋を出て、晩飯会場へ。17時半前。


■晩飯会場
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「地球の歩き方」に本店が紹介されている「北京全聚徳」という北京ダックの老舗らしい。

ツアー料理の中では、メインの北京ダックが出る日!
ホールの中で、実際に切ってるところを見せてくれます。

■北京ダックを切ってるところ


ツアー料理の中では、この時の飯が一番美味しかった。ニラてんこもり餃子とか、肉をタレにからめたのとか、餃子の皮を巾着状にして中に炒飯を詰めたのとか。北京ダックを食べるのは生まれて初めて。北京ダックにタレを付けてネギをのっけて、直径15cmくらいな餃子の皮のうっすーいのに巻いて食べるのが流儀だとか。想像していたほどパリパリしなかったけど、老舗で出てきたんだから、これがきっと正解の北京ダックなんでしょう!

晩飯後は、オプショナルツアーの京劇鑑賞。カンフーショーとの二択で、チョイ悪4人組とオジサン2人組はカンフー、それ以外のメンバーは京劇でした。
日本で京劇を観ようとすると高いし、おそらく敢えて観に行かないwし、というのが京劇を選んだ理由。ちなみに観覧料は280元のところ、雑技団も観たのでセット割?が利いて一人250元(約4600円)でした。

■京劇会場(ぎゃ、逆光や。。)
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「地球の歩き方」にも出てますが、前門建国飯店の中に劇場があります。
席は自由席。開演前にはステージ上で役者の人が化粧をする様子が見られます。この時は、項羽のメイクでした。

■劇場風景。開演前
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演目は、水滸伝の中の話が2つと「天女散花」という天女が踊るやつw
が、私は水滸伝を読んだことがなくて致命的でした(爆)。一応、ステージの脇に電光掲示板があって、そこにシーンの解説が中国語と英語で表示されるんだけど、シーンによってはあっという間に次の解説になってしまって意味のとれないところもちらほら。
京劇も、歌舞伎同様、見得を切ったりします。ていうか、切りまくり?w 見得だらけでどこで拍手していいのか今一分からない。たまーに後ろのオッサンが「ハオ!」と叫んだりしてたのは、歌舞伎で言う「なりたや〜!」的なテイスト? 私もMもオジサンに続いて「アー!」とかテキトーに叫んだりして。
役者以外では、音楽が生演奏で聴きごたえあり。い・か・に・も中国音楽、っていうアレ。演奏者達はステージに向かって右の袖にいるんだけど、私は右寄りの席だったので、演奏者達がほぼ見えなかったのが残念。なので、今後ここで観られる方はステージに向かって左寄りの席の方が良いと思います。
京劇は19時半始まりで約1時間で終了。で、カンフーショーのオジサン達を拾ってホテルへ。
Mがオジサン達にカンフーはどうだったか聞いたら、ビミョーな顔をしてましたw

ホテル着は22時前。
バスを降りる前にガイドの任さんから、
「今晩は最後の夜なので、ホテルの1階で少し飲みましょう!」
との誘いが全員にあり。ホテルに戻る前に、任さん、私達行きつけwの例の商店街でバスを停めさせビールをしこたま買ってくるし。
任さんよりも、チョイ悪オヤジ達の話を聞いてみたいとは思いましたが、酒好きな私は人と飲むと絶対飲み過ぎるし、飲み過ぎたら翌朝絶対起きられないしで、翌日のことを考えて私は参加を断念(笑)。そんなわけで、任さん飲み会に誰が参加したのかは不明だけど、翌日にオジサン2人組の一人が余ったビールを配ってたから、少なくともオジサン2人組は参加したんだろうな〜。

部屋でビールとチャミスル(韓国焼酎w)飲って1時就寝。


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