20日。4日目
時刻表的には、アグラ着は5時55分。5時30分くらいにインド人おっさんを除いて皆ノソノソと起きだし。5時45分くらいにどこかの駅で停まったのでMが今どこの駅か例のテツwに聞きに言ったら、アグラの1コ前の駅だそうな。600キロ移動しておよそ1時間遅れ。そう考えると、同じように何百キロも移動する新幹線がほとんど定刻通りに着くって、やっぱりすげえすよ、ジャパーン!
ちなみに、時刻表ではアグラ着予定だった5時55分には、アグラで降りるはずのインド人のおっさんはまだイビキかいてグーグー寝てました(爆)。
外は白み始めていて、車窓をぼけーっと眺め。
■中州に干された洗濯物?

車窓からの景色を見ていて一つ気になったのは、まるで電車の乗客に見せつけるかのように野グソをしているインド人が多いこと(爆)。しかも子供だけじゃないんです、ええ大人までも、まるで「プリプリイ」という音が聞こえてきそうな勢いで野グソ。ちゃんと数えてないけど、30人以上の野グソistを目撃(笑)。
アグラ駅着は7時前。予定より約1時間遅れ。でも、ネットの体験記を読んでいると非道い人なんて8時間遅れとかあるらしいので、今回の私達は全然マシな方なのでしょう。
アグラでは、午前中は専属の日本語ガイド付き。車両の出口で待っていてくれました。名前はナレッサさん。中年のええオッサン。何となく競輪場とかにいそうな油断ならねえオーラ(笑)。
■ナレッサさん(左下)

車両を降りて駅出口まで歩いている途中でMが、
「あ!! バラナシのボートのガイドさんだ!」
と叫ぶので振り返ったら、確かにボートにいたスペイン語ガイド氏が笑顔で手を振っていました。ス、ストーカー? まさかね(笑)。
アグラ駅を出て朝食を食べにホテルのレストランへ。PUSHP VILLAというホテルでした。
■PUSHP VILLAホテル

朝食は普通にバイキング。でも、肉類がほとんどなくて、肉好きな私としてはちょっと物足りなかったっす。
その後は、アグラと言えばやっぱタージ・マハルでしょう!
■タージ・マハル

噂通り、美しいとしか言えませんね。写真撮影禁止なモスク内の大理石装飾が非常に細かい細工で、これまた美しい。
ちなみに、世界遺産な公衆トイレには、チップくれオヤジが必ずいて、チップをやらないと使わせてもらえなさそう。そんなわけで、ケチな人はなるべくレストランなどの無料トイレで用を足した方がいいでしょう。って、トイレチップは10ルピー(15円)で充分ですが。
■タージ・マハルにいたニセ浜ちゃん家族(笑)

Mが絶賛wしていた家族。もーパパから「俺は心の底から家族を愛しているんだ!!」オーラが出まくりで、非常に良いものを見させていただいた印象(笑)。
続いてアグラ城へ。
■アグラ城

行ってみれば「ふうん」な感じですが、でも、アグラに来たからにはやっぱり行くべきでしょう! 世界遺産だし。
アグラ城でナレッサ氏は、同業の顔見知り女性ガイドと何かイチャイチャしてやがるし(爆)。放っておいたら、「株六さーーん!! どこですかーーー??」とか叫びながらあわてて探しに来たので、
「いやー、ナレッサさん、女性となんかいい雰囲気だったんで、邪魔しちゃ悪いなと気を遣って先に歩いてたんですよ」
とチクリとやってやったら、ナレッサ氏、苦笑してましたよw。Mも喜んで、
「だって、イスラム教は4人まで奥さん持てるんですもんねえ?」
とさらにダメ押し(笑)。
12時過ぎにランチへ。
■ランチのレストラン

メニューは、チキンカレー、カボチャカレー、ポテトカレー。隣りのテーブルに日本人カップルがいて、Mが話しかけたところでは、私達と同じ日にインドへ来たそうな。で、10日間の予定でデリーを拠点に各地を観光するそうな。ジャイプールで3日間過ごすらしい。今回の私達はジャイプールは行きませんが、3日も過ごせるほど見所があるなら、やはりいつかは行かねばなるまい!(笑)
ランチ食って、ホテルへ。本当は15時からチェックインなんですが、早めにチェックインさせてもらい13時過ぎに部屋入り。アグラでの午後は自由行動だったので、荷物だけ置いて早速繰り出し。
どうしても、ファーテプル・シクリという世界遺産に行きたくて。ただ、アグラ市内からは40キロ弱離れているので、リキシャではきつい距離。そんなわけで、バスで行こうとイードガー・バススタンドへオートリキシャで移動。80ルピーくらいだったか。
バス乗り場に行ってみたら、バスの行き先が全部ヒンディー文字で書かれていてどのバスに乗ればいいのか全然分からねえ(爆)。仕方ないんで、チケット売り場のおっさんに「ファーテプル・シクリ行きのバスはどれか?」と聞いてみたら、
「バスが来たら教えてやるから、その辺で待っとけ!」
とのこと。ガイドブックに拠れば、30分おきに出てるはずなのに、1時間待ってもおっさんから声のかかる気配なし。おえええ、ファーテプル・シクリ、日が沈んだら閉まってまうがな〜(インドの観光地は、営業時間が時間では明示されておらず、「日の出〜日の入まで」なアバウトな所が多い気がする)。移動で1時間かかることを考えると、遅くても16時にはここを出ないと間に合わない。が、15時になってもおっさんから声がかからず。。
しょうがないんで、トイレでも行くかと小便をしに。チラっと見た大便所は、3人分くらいの成果物wが山盛りになっていて、ハエが軽く200匹は居ました。いやー、あのすさまじいハエの中でウンコなんてできんダロー(爆)。
待ってる間に、近くまで野良牛(笑)がやって来たのでパチリ。
■野良牛

なぜ野良牛が居るのかというと、元々は乳牛として飼われていた牛が、乳を出さなくなると捨てられるからなんだそうな。インドでは牛は神聖な生き物なので、乳を出さなくなったらじゃー肉にしてペロリ、ってわけにはいかないのねん。
15時を回ったあたりで、どこからともなく現れた一人のおっさんが、
「ユー、ファーテプル・シクリ行きのバス待ってるんか?」
と声を掛けてきました。そうだ、と応えたら、
「バスはいつ来るか分からないから、俺の車で行かないか?」
と勧誘してきました。いくらか聞いたら、往復で700ルピーでいいと言う。ガイドブックによれば、タクシーなら片道950ルピー。往復で700ルピーはちょっと安すぎねーか? と怪しむも、オッサンのオーラにはどことなく気品を感じて付いていくことを選択。でも、旅慣れたMはずーっと「ねえねえ、ホントにこいつ大丈夫?」と怪しんでいました。
車に乗ったら、ガソリンがそもそもガス欠寸前で、
「オッサン、ホントに行く気あるんかいな!」
と怪しさ増大。でも、間もなくして数リットル給油したので、
「あー、単に必要最小限のガソリンで燃費向上を図る人なのね」
と理解。
途中で、有料道路なのか入場料なのか駐車場代なのか不明ですが、おっさんに、
「100ルピーくれ!」
言われて差し出しました。1時間ほどで、無事ファーテプル・シクリに到着。途中で英語ガイドが車に乗り込もうとして来て、いくらか聞いたら300ルピー。でも、Mがしぶとく値切って250ルピーで決着。が、英語ガイドのオッサン(名前はアブラール氏)、50ルピーの値下げがそんなに痛かったのか、明らかにテンション激下がり(爆)。
途中の駐車場で車を降り、現地まではシャトルバスで移動。
■ファーテプル・シクリ

ここは造られてから、水不足のためわずか14年で打ち棄てられたという都。ちゃんとした英語のガイドを雇ったせいか、分かりやすさが全然違いますね。例えば、
「あっちの建物は夏用で、こっちは冬用です。ほら、夏用の建物には風が入ってくるための窓があるでしょう?」
みたいな適切なガイドをしてくれる。ぼけーっと見てたら、そんな窓なんて絶対気づかないし!
イスラム・カーン廟のところに、布切れを売ってる青年がいて、
「この布を、サリーム・チシュティー廟に献上すればいいことがある」
みたいなことを、妖しい声色(笑)で語ってきます。値段を聞いたら、500ルピー、700ルピー、1000ルピーと3種あるそうな。値段が高い布切れだと、刺繍が豪華だったり、端の部分にヒラヒラが付いたりしている。Mは、
「こんなのいらないよー!!」
と叫んでいましたが、英語ガイドのアブラール氏は、
「この売上は100%チャリティに使われます。絶対買った方がいい。必ずいいことがある! 買わないと絶対後悔するよ!!」
などと「自分、リベートもらえるんちゃう?」と疑いたくなるくらい熱烈に説得して来て。ここはそもそも、ここに住む聖者の予言によって王が跡継ぎを得たというおめでたい場所。絶対なんかご利益ありそうだ、と思って、Mの反対を押し切って500ルピー布を購入。で、それを言われるままにサリーム・チシュティー廟に献上して参りました。
■サリーム・チシュティー廟

でも、サリーム・チシュティー廟の中をぐるっと回ったら、某曲がり角で献上された布を再利用するために畳んでいる姿を発見し、ナ、ナンダカナー。せめて観光客が来ないところでやってくれよ!(爆)
一通り見たら、時刻は18時前。辺りはすでにかなり暗い。ファーテプル・シクリから駐車場までのシャトルバスに乗ったら、デリーから来たという中学生達が満載。もー奴ら、珍しがって私達をジロジロ見てくるし。人間大好きMが話しかけたら喜んでカタコトの英語で応えて来ました。いや、ほんと、英語レベルで言ったら日本の中学生と遜色ないくらいのカタコト英語でしたが、インドの中学生らはそんなことにはまったく物怖じせず、バンバンカタコト英語で話して参りますた。たまに同級生らに、
「おめえ、それ、語順違くね?」
とツッ込まれたりしながらも、ホント、全然ひるまず。
「みすたー、あいるていくゆあぴくちゃ。ぷりーずふぁにーふぇいす!(おっさん、写真撮るから面白い顔してくれ)」
言われて、渾身の変顔をしてみせたら、厨房らに大ウケ。
「ヘイヘイ、ワンモアプリーズ!」
ウケたのに気をよくして、違う変顔をして見せたら、またもや大ウケ。
「ラスト、ワンショット、プリーズ!」
う、うええええええ、芸人じゃないんだから、変顔にそんなにレパートリーねえって! と苦し紛れに手を使った変顔を披露したら、中学生ら、急にテンションが下がって、
「さ、さんきゅう。。。」
オイオイなんだよ、そのダメ出し的さんきゅうわっ!!!
とっさに、
「おーう、ソーリイ、あむあいそーハンサムマン!! ばっとゆーどんとびーでぃさぽいんてぃっど!(俺がカッコ良すぎてごめんね。でも、そんながっかりすんなよ)」
と言ってみたら、厨房ら、急にゲラゲラ笑い出して、
「いえす! ゆーあーそーハンサム!! ぎゃはは! いぇす、ソーハンサム!! ぎゃっはっは、は、は、はんさむ!!」
…いやー、生涯で結構カチンと来る瞬間でしたよ(笑)。
シャトルバスを降りて、例のおっさん(名前はリケさん)の車でアグラまで送ってもらい。ちなみに、シャトルバス代は一人5ルピー。晩飯を食うところを決めていなかったので、地球の歩き方見ながら、乗せてもらったバススタンドとホテルの間にある「ダーサプラカーシュ」というレストランにしようかとMと相談。
で、リケ氏に、
「ダーサプラカーシュ、っていうレストラン知ってるか?」
と聞いたら、
「おー、知ってるで。ま、俺は入ったことないけど」
との応え。乗せてもらったバススタンドじゃなくて、ダーサプラカーシュで降ろしてくれないか? と要請してみたら、
「おーけーおーけー。じゃ、900ルピーで頼むわ」
…くっ、やっぱりインド人だ、ちゃっかりしてやがるぜ(笑)。
車の中で、Mとリケ氏のダベりを聞いていたところでは、リケ氏と英語のガイドのアブラール氏は学生時代の同級生なんだそうな。二人とももういわゆる定年みたいな感じで、ほとんど道楽的に観光客をファーテプル・シクリに連れていってるそうな。最初に値段を聞いた時には、やけに安すぎるので超怪しかったけど、背景を聞いた後では破格だったのも納得。
無事レストランまで行って降ろしてもらいました。
ダーサプラカーシュというレストランは、さすがガイドブックに載ってるレストランらしく、入ってみたら客は観光客な欧米人&シンガポールっぽい人らのみ。いわゆるベジタリアン・レストランで、肉類やアルコールがまったく無く、私にはちょっと物足りなかったっす(笑)。二人で普通に食べて、627ルピー。お釣りの3ルピーは、お金じゃなくてキャンディ3つでしたw
レストランのそばで、なんだか政治集会みたいなことをやっていて、ちょっと見に行って来ましたがヒンディー語で全然分からず。もう帰るべ、とリキシャオヤジを探していたら、サイクルリキシャがいて。
「○○ホテルまで行きたいんだけど、いくらだ?」
と英語で聞いてみたら、どうやらそのサイクルリキシャのおっさんは英語が出来ないみたいで、近くにあったカフェみたいなところにいた若者を連れてきて。その若者を通して交渉したら、100ルピーで行ってくれるそうな。と、その交渉してる風景を見て、たまたま通りかかったオートリキシャのオヤジが停まって、
「おまえら、どこまで行くんだ?」
と聞いてきたので、○○ホテルだ、と応えたら、80ルピーで行くという。Mに、
「このオートオヤジ、80で行く言うてるで!」
と言ってみたら、Mは、
「でも、この通訳の兄ちゃんが、例えちょっと高くても、サイクルリキシャのおっさんの方が圧倒的に貧乏なんだから、裕福な君らは施しの意味も込めて、サイクルリキシャのオヤジを使ってやってよ! って言ってる」
と言う。うーん、確かにサイクルリキシャオヤジ、見るからにかなり生活苦しそう。じゃーサイクルで行くか! とオートリキシャのオヤジに、
「そーりーそーりー、うぃーうぃるせいぶひむ」
などと言って断り、サイクルリキシャに乗りました。
サイクルリキシャ、基本チャリンコなのでスピードはまったく期待できませんが、座った時に視線がちょっと高くなるのは◎。
■乗り台から見たリキシャのおっさんの後姿

どうでもいいけど、このおっさん、「おまえは江戸っ子か!」とツッコミたくなるくらい、ちょくちょく手鼻をかんでました。
結構な登り坂が続いて、おっさん、しんどそう。でも、料金的には結構おいしかったみたいで、ペダルを漕ぐ足取りはどことなくルンルンな雰囲気。途中で道に不安になったのか、またもやカフェっぽいところで停まり、若者に道を聞いており。そうしたら、カフェにいた若者がリキシャにやってきて、
「あんたらの行きたいホテルは○○でいいんでしょ?」
そうだ、と答えたら、どうやらそのホテルは最近名前が変わったみたいで、若者がリキシャのおっさんに、
「昔で言う、××ホテルだ」
とヒンディー語で説明(たぶん)したら、リキシャのおっさんも「あー、はいはい、あのホテルのことね!」
と、ようやく場所を確信した模様。
この時のホテルも、ちょっといいホテルだったので、
「いやー、宿泊客がタクシーじゃなくて、サイクルリキシャで帰ってきたら、門番のおっさんら『あれあれー? あいつら、サイクルリキシャなんかで帰って来ちゃったよ。まったく、ビンボー人が背伸びしてこんなホテルに泊まってけつかりやがって!』ってドン引きするんじゃね?」
とMと話しながらゲラゲラ笑ってたら、なぜかサイクルリキシャのおっさんもゲラゲラ笑ってるし(笑)。
そんなわけで、門番から見えるか見えないかくらいの所で降ろしてもらいました。リキシャのおっさん、久々に上客乗せたわ〜、みたいなウキウキ笑顔がすごくまぶしくて、本当は100ルピーでいいところを思わず200ルピー渡しちゃいました。200もらえると分かった時のおっさんの笑顔の輝きといったら!! あんなにいい笑顔、日本では久しく見てないような気ガス。MはMで、日本から持参したいらないタオル(笑)を何枚かあげてました。おっさんはすごく嬉しかったみたいで、握手を求められ。いやー、リキシャのおっさんに握手を求められるなんて、この時が最初で最後。
ホテルに戻って、1階にあったお土産屋コーナーを物色。ホテル価格なので高いはずですが、ある程度の相場勘を得るための情報収集として。紅茶屋は100ルピーほど高めな印象。シルク屋、宝石屋、彫像屋は入らず。インド的な布画(?)な店にMが魅かれて入りました。メインは本屋みたいなんだけど、布画、切手セットなどもあり。店主がどことなく味のあるオヤジで、色々交渉しつつ30分くらい居たのではあるまいか。私は自分用みやげとして、なぜかブータンwの切手セットを500ルピーで買いました。フフフ、今後、再びワンチュク国王ブームが来たら、ヤフオクにて高値で売り抜けるために!!(笑)
5日目へ続く。
インド旅行記・1日目、2日目(全5日)
http://blog.livedoor.jp/kaburoku/archives/52022972.html
インド旅行記・3日目(全5日)
http://blog.livedoor.jp/kaburoku/archives/52023215.html
インド旅行記・5日目(全5日)
http://blog.livedoor.jp/kaburoku/archives/52024739.html
時刻表的には、アグラ着は5時55分。5時30分くらいにインド人おっさんを除いて皆ノソノソと起きだし。5時45分くらいにどこかの駅で停まったのでMが今どこの駅か例のテツwに聞きに言ったら、アグラの1コ前の駅だそうな。600キロ移動しておよそ1時間遅れ。そう考えると、同じように何百キロも移動する新幹線がほとんど定刻通りに着くって、やっぱりすげえすよ、ジャパーン!
ちなみに、時刻表ではアグラ着予定だった5時55分には、アグラで降りるはずのインド人のおっさんはまだイビキかいてグーグー寝てました(爆)。
外は白み始めていて、車窓をぼけーっと眺め。
■中州に干された洗濯物?

車窓からの景色を見ていて一つ気になったのは、まるで電車の乗客に見せつけるかのように野グソをしているインド人が多いこと(爆)。しかも子供だけじゃないんです、ええ大人までも、まるで「プリプリイ」という音が聞こえてきそうな勢いで野グソ。ちゃんと数えてないけど、30人以上の野グソistを目撃(笑)。
アグラ駅着は7時前。予定より約1時間遅れ。でも、ネットの体験記を読んでいると非道い人なんて8時間遅れとかあるらしいので、今回の私達は全然マシな方なのでしょう。
アグラでは、午前中は専属の日本語ガイド付き。車両の出口で待っていてくれました。名前はナレッサさん。中年のええオッサン。何となく競輪場とかにいそうな油断ならねえオーラ(笑)。
■ナレッサさん(左下)

車両を降りて駅出口まで歩いている途中でMが、
「あ!! バラナシのボートのガイドさんだ!」
と叫ぶので振り返ったら、確かにボートにいたスペイン語ガイド氏が笑顔で手を振っていました。ス、ストーカー? まさかね(笑)。
アグラ駅を出て朝食を食べにホテルのレストランへ。PUSHP VILLAというホテルでした。
■PUSHP VILLAホテル

朝食は普通にバイキング。でも、肉類がほとんどなくて、肉好きな私としてはちょっと物足りなかったっす。
その後は、アグラと言えばやっぱタージ・マハルでしょう!
■タージ・マハル

噂通り、美しいとしか言えませんね。写真撮影禁止なモスク内の大理石装飾が非常に細かい細工で、これまた美しい。
ちなみに、世界遺産な公衆トイレには、チップくれオヤジが必ずいて、チップをやらないと使わせてもらえなさそう。そんなわけで、ケチな人はなるべくレストランなどの無料トイレで用を足した方がいいでしょう。って、トイレチップは10ルピー(15円)で充分ですが。
■タージ・マハルにいたニセ浜ちゃん家族(笑)

Mが絶賛wしていた家族。もーパパから「俺は心の底から家族を愛しているんだ!!」オーラが出まくりで、非常に良いものを見させていただいた印象(笑)。
続いてアグラ城へ。
■アグラ城

行ってみれば「ふうん」な感じですが、でも、アグラに来たからにはやっぱり行くべきでしょう! 世界遺産だし。
アグラ城でナレッサ氏は、同業の顔見知り女性ガイドと何かイチャイチャしてやがるし(爆)。放っておいたら、「株六さーーん!! どこですかーーー??」とか叫びながらあわてて探しに来たので、
「いやー、ナレッサさん、女性となんかいい雰囲気だったんで、邪魔しちゃ悪いなと気を遣って先に歩いてたんですよ」
とチクリとやってやったら、ナレッサ氏、苦笑してましたよw。Mも喜んで、
「だって、イスラム教は4人まで奥さん持てるんですもんねえ?」
とさらにダメ押し(笑)。
12時過ぎにランチへ。
■ランチのレストラン

メニューは、チキンカレー、カボチャカレー、ポテトカレー。隣りのテーブルに日本人カップルがいて、Mが話しかけたところでは、私達と同じ日にインドへ来たそうな。で、10日間の予定でデリーを拠点に各地を観光するそうな。ジャイプールで3日間過ごすらしい。今回の私達はジャイプールは行きませんが、3日も過ごせるほど見所があるなら、やはりいつかは行かねばなるまい!(笑)
ランチ食って、ホテルへ。本当は15時からチェックインなんですが、早めにチェックインさせてもらい13時過ぎに部屋入り。アグラでの午後は自由行動だったので、荷物だけ置いて早速繰り出し。
どうしても、ファーテプル・シクリという世界遺産に行きたくて。ただ、アグラ市内からは40キロ弱離れているので、リキシャではきつい距離。そんなわけで、バスで行こうとイードガー・バススタンドへオートリキシャで移動。80ルピーくらいだったか。
バス乗り場に行ってみたら、バスの行き先が全部ヒンディー文字で書かれていてどのバスに乗ればいいのか全然分からねえ(爆)。仕方ないんで、チケット売り場のおっさんに「ファーテプル・シクリ行きのバスはどれか?」と聞いてみたら、
「バスが来たら教えてやるから、その辺で待っとけ!」
とのこと。ガイドブックに拠れば、30分おきに出てるはずなのに、1時間待ってもおっさんから声のかかる気配なし。おえええ、ファーテプル・シクリ、日が沈んだら閉まってまうがな〜(インドの観光地は、営業時間が時間では明示されておらず、「日の出〜日の入まで」なアバウトな所が多い気がする)。移動で1時間かかることを考えると、遅くても16時にはここを出ないと間に合わない。が、15時になってもおっさんから声がかからず。。
しょうがないんで、トイレでも行くかと小便をしに。チラっと見た大便所は、3人分くらいの成果物wが山盛りになっていて、ハエが軽く200匹は居ました。いやー、あのすさまじいハエの中でウンコなんてできんダロー(爆)。
待ってる間に、近くまで野良牛(笑)がやって来たのでパチリ。
■野良牛

なぜ野良牛が居るのかというと、元々は乳牛として飼われていた牛が、乳を出さなくなると捨てられるからなんだそうな。インドでは牛は神聖な生き物なので、乳を出さなくなったらじゃー肉にしてペロリ、ってわけにはいかないのねん。
15時を回ったあたりで、どこからともなく現れた一人のおっさんが、
「ユー、ファーテプル・シクリ行きのバス待ってるんか?」
と声を掛けてきました。そうだ、と応えたら、
「バスはいつ来るか分からないから、俺の車で行かないか?」
と勧誘してきました。いくらか聞いたら、往復で700ルピーでいいと言う。ガイドブックによれば、タクシーなら片道950ルピー。往復で700ルピーはちょっと安すぎねーか? と怪しむも、オッサンのオーラにはどことなく気品を感じて付いていくことを選択。でも、旅慣れたMはずーっと「ねえねえ、ホントにこいつ大丈夫?」と怪しんでいました。
車に乗ったら、ガソリンがそもそもガス欠寸前で、
「オッサン、ホントに行く気あるんかいな!」
と怪しさ増大。でも、間もなくして数リットル給油したので、
「あー、単に必要最小限のガソリンで燃費向上を図る人なのね」
と理解。
途中で、有料道路なのか入場料なのか駐車場代なのか不明ですが、おっさんに、
「100ルピーくれ!」
言われて差し出しました。1時間ほどで、無事ファーテプル・シクリに到着。途中で英語ガイドが車に乗り込もうとして来て、いくらか聞いたら300ルピー。でも、Mがしぶとく値切って250ルピーで決着。が、英語ガイドのオッサン(名前はアブラール氏)、50ルピーの値下げがそんなに痛かったのか、明らかにテンション激下がり(爆)。
途中の駐車場で車を降り、現地まではシャトルバスで移動。
■ファーテプル・シクリ

ここは造られてから、水不足のためわずか14年で打ち棄てられたという都。ちゃんとした英語のガイドを雇ったせいか、分かりやすさが全然違いますね。例えば、
「あっちの建物は夏用で、こっちは冬用です。ほら、夏用の建物には風が入ってくるための窓があるでしょう?」
みたいな適切なガイドをしてくれる。ぼけーっと見てたら、そんな窓なんて絶対気づかないし!
イスラム・カーン廟のところに、布切れを売ってる青年がいて、
「この布を、サリーム・チシュティー廟に献上すればいいことがある」
みたいなことを、妖しい声色(笑)で語ってきます。値段を聞いたら、500ルピー、700ルピー、1000ルピーと3種あるそうな。値段が高い布切れだと、刺繍が豪華だったり、端の部分にヒラヒラが付いたりしている。Mは、
「こんなのいらないよー!!」
と叫んでいましたが、英語ガイドのアブラール氏は、
「この売上は100%チャリティに使われます。絶対買った方がいい。必ずいいことがある! 買わないと絶対後悔するよ!!」
などと「自分、リベートもらえるんちゃう?」と疑いたくなるくらい熱烈に説得して来て。ここはそもそも、ここに住む聖者の予言によって王が跡継ぎを得たというおめでたい場所。絶対なんかご利益ありそうだ、と思って、Mの反対を押し切って500ルピー布を購入。で、それを言われるままにサリーム・チシュティー廟に献上して参りました。
■サリーム・チシュティー廟

でも、サリーム・チシュティー廟の中をぐるっと回ったら、某曲がり角で献上された布を再利用するために畳んでいる姿を発見し、ナ、ナンダカナー。せめて観光客が来ないところでやってくれよ!(爆)
一通り見たら、時刻は18時前。辺りはすでにかなり暗い。ファーテプル・シクリから駐車場までのシャトルバスに乗ったら、デリーから来たという中学生達が満載。もー奴ら、珍しがって私達をジロジロ見てくるし。人間大好きMが話しかけたら喜んでカタコトの英語で応えて来ました。いや、ほんと、英語レベルで言ったら日本の中学生と遜色ないくらいのカタコト英語でしたが、インドの中学生らはそんなことにはまったく物怖じせず、バンバンカタコト英語で話して参りますた。たまに同級生らに、
「おめえ、それ、語順違くね?」
とツッ込まれたりしながらも、ホント、全然ひるまず。
「みすたー、あいるていくゆあぴくちゃ。ぷりーずふぁにーふぇいす!(おっさん、写真撮るから面白い顔してくれ)」
言われて、渾身の変顔をしてみせたら、厨房らに大ウケ。
「ヘイヘイ、ワンモアプリーズ!」
ウケたのに気をよくして、違う変顔をして見せたら、またもや大ウケ。
「ラスト、ワンショット、プリーズ!」
う、うええええええ、芸人じゃないんだから、変顔にそんなにレパートリーねえって! と苦し紛れに手を使った変顔を披露したら、中学生ら、急にテンションが下がって、
「さ、さんきゅう。。。」
オイオイなんだよ、そのダメ出し的さんきゅうわっ!!!
とっさに、
「おーう、ソーリイ、あむあいそーハンサムマン!! ばっとゆーどんとびーでぃさぽいんてぃっど!(俺がカッコ良すぎてごめんね。でも、そんながっかりすんなよ)」
と言ってみたら、厨房ら、急にゲラゲラ笑い出して、
「いえす! ゆーあーそーハンサム!! ぎゃはは! いぇす、ソーハンサム!! ぎゃっはっは、は、は、はんさむ!!」
…いやー、生涯で結構カチンと来る瞬間でしたよ(笑)。
シャトルバスを降りて、例のおっさん(名前はリケさん)の車でアグラまで送ってもらい。ちなみに、シャトルバス代は一人5ルピー。晩飯を食うところを決めていなかったので、地球の歩き方見ながら、乗せてもらったバススタンドとホテルの間にある「ダーサプラカーシュ」というレストランにしようかとMと相談。
で、リケ氏に、
「ダーサプラカーシュ、っていうレストラン知ってるか?」
と聞いたら、
「おー、知ってるで。ま、俺は入ったことないけど」
との応え。乗せてもらったバススタンドじゃなくて、ダーサプラカーシュで降ろしてくれないか? と要請してみたら、
「おーけーおーけー。じゃ、900ルピーで頼むわ」
…くっ、やっぱりインド人だ、ちゃっかりしてやがるぜ(笑)。
車の中で、Mとリケ氏のダベりを聞いていたところでは、リケ氏と英語のガイドのアブラール氏は学生時代の同級生なんだそうな。二人とももういわゆる定年みたいな感じで、ほとんど道楽的に観光客をファーテプル・シクリに連れていってるそうな。最初に値段を聞いた時には、やけに安すぎるので超怪しかったけど、背景を聞いた後では破格だったのも納得。
無事レストランまで行って降ろしてもらいました。
ダーサプラカーシュというレストランは、さすがガイドブックに載ってるレストランらしく、入ってみたら客は観光客な欧米人&シンガポールっぽい人らのみ。いわゆるベジタリアン・レストランで、肉類やアルコールがまったく無く、私にはちょっと物足りなかったっす(笑)。二人で普通に食べて、627ルピー。お釣りの3ルピーは、お金じゃなくてキャンディ3つでしたw
レストランのそばで、なんだか政治集会みたいなことをやっていて、ちょっと見に行って来ましたがヒンディー語で全然分からず。もう帰るべ、とリキシャオヤジを探していたら、サイクルリキシャがいて。
「○○ホテルまで行きたいんだけど、いくらだ?」
と英語で聞いてみたら、どうやらそのサイクルリキシャのおっさんは英語が出来ないみたいで、近くにあったカフェみたいなところにいた若者を連れてきて。その若者を通して交渉したら、100ルピーで行ってくれるそうな。と、その交渉してる風景を見て、たまたま通りかかったオートリキシャのオヤジが停まって、
「おまえら、どこまで行くんだ?」
と聞いてきたので、○○ホテルだ、と応えたら、80ルピーで行くという。Mに、
「このオートオヤジ、80で行く言うてるで!」
と言ってみたら、Mは、
「でも、この通訳の兄ちゃんが、例えちょっと高くても、サイクルリキシャのおっさんの方が圧倒的に貧乏なんだから、裕福な君らは施しの意味も込めて、サイクルリキシャのオヤジを使ってやってよ! って言ってる」
と言う。うーん、確かにサイクルリキシャオヤジ、見るからにかなり生活苦しそう。じゃーサイクルで行くか! とオートリキシャのオヤジに、
「そーりーそーりー、うぃーうぃるせいぶひむ」
などと言って断り、サイクルリキシャに乗りました。
サイクルリキシャ、基本チャリンコなのでスピードはまったく期待できませんが、座った時に視線がちょっと高くなるのは◎。
■乗り台から見たリキシャのおっさんの後姿

どうでもいいけど、このおっさん、「おまえは江戸っ子か!」とツッコミたくなるくらい、ちょくちょく手鼻をかんでました。
結構な登り坂が続いて、おっさん、しんどそう。でも、料金的には結構おいしかったみたいで、ペダルを漕ぐ足取りはどことなくルンルンな雰囲気。途中で道に不安になったのか、またもやカフェっぽいところで停まり、若者に道を聞いており。そうしたら、カフェにいた若者がリキシャにやってきて、
「あんたらの行きたいホテルは○○でいいんでしょ?」
そうだ、と答えたら、どうやらそのホテルは最近名前が変わったみたいで、若者がリキシャのおっさんに、
「昔で言う、××ホテルだ」
とヒンディー語で説明(たぶん)したら、リキシャのおっさんも「あー、はいはい、あのホテルのことね!」
と、ようやく場所を確信した模様。
この時のホテルも、ちょっといいホテルだったので、
「いやー、宿泊客がタクシーじゃなくて、サイクルリキシャで帰ってきたら、門番のおっさんら『あれあれー? あいつら、サイクルリキシャなんかで帰って来ちゃったよ。まったく、ビンボー人が背伸びしてこんなホテルに泊まってけつかりやがって!』ってドン引きするんじゃね?」
とMと話しながらゲラゲラ笑ってたら、なぜかサイクルリキシャのおっさんもゲラゲラ笑ってるし(笑)。
そんなわけで、門番から見えるか見えないかくらいの所で降ろしてもらいました。リキシャのおっさん、久々に上客乗せたわ〜、みたいなウキウキ笑顔がすごくまぶしくて、本当は100ルピーでいいところを思わず200ルピー渡しちゃいました。200もらえると分かった時のおっさんの笑顔の輝きといったら!! あんなにいい笑顔、日本では久しく見てないような気ガス。MはMで、日本から持参したいらないタオル(笑)を何枚かあげてました。おっさんはすごく嬉しかったみたいで、握手を求められ。いやー、リキシャのおっさんに握手を求められるなんて、この時が最初で最後。
ホテルに戻って、1階にあったお土産屋コーナーを物色。ホテル価格なので高いはずですが、ある程度の相場勘を得るための情報収集として。紅茶屋は100ルピーほど高めな印象。シルク屋、宝石屋、彫像屋は入らず。インド的な布画(?)な店にMが魅かれて入りました。メインは本屋みたいなんだけど、布画、切手セットなどもあり。店主がどことなく味のあるオヤジで、色々交渉しつつ30分くらい居たのではあるまいか。私は自分用みやげとして、なぜかブータンwの切手セットを500ルピーで買いました。フフフ、今後、再びワンチュク国王ブームが来たら、ヤフオクにて高値で売り抜けるために!!(笑)
5日目へ続く。
インド旅行記・1日目、2日目(全5日)
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